猟師を次世代の仕事として広める活動をしています
猟師・狩猟は次世代の仕事としてとても重要な役割を担っていると考えています。
今後は狩猟に関するイベントや勉強会などを通じて広めていきたいと考えています。
<活動の理由>
●人口減少社会と変わりゆく価値観の変化
これまで日本は、戦後高度成長のおかげで豊かな生活を享受してきました。しかし、今後は人口減少段階に突入し高齢化社会に向かいます。バブル期を経て貪欲に物質的な満足を追求した我々は、どこかで精神的な満足を忘れたことで、働き方や生き方、世間、そして自然との関わり方についても試行錯誤する段階に差し掛かっています。
●食文化の見直し
また、食を見直す時代でもあります。人間が食べるものは、野菜、肉、穀物類…すべて太陽のもとで育ったものを食べています。しかし人々の自然環境に関する意識の変化により、安全な食べ物を得ることより、経済合理性を追求したため、本来の食文化のありかたが問われています。自然のもとで育った、鳥獣を捕獲した狩猟肉/ジビエというのは、いわば古くて新しい食材であり、今後の食文化にとって重要な位置づけを占めると考えます。
●増加する鳥獣被害に悩む地方都市
前述の状況で今、地方都市の鳥獣被害が増加しています。本来人間が享受できた自然の恵みを置き去りにし、中央都市を目指したため、地方都市の安心安全な食べ物が鳥獣により荒らされ、自然の生態系や人間の生活環境を脅かす事態を招来してきたといえます。それは、現代社会が発展の傍らで、どこかに置き忘れてきたツケの象徴ともいえるのではないでしょうか。しかし、地方都市こそ、前述のような人々が忘れて来た価値が存在するといえます。そのような状況において、もう一度原点に立ち返り、自然資源の管理と持続的な利用を図ることが重要な仕事になると考えます。
「狩猟」はその意味において重要な行為と言え「猟師」は単なる野生鳥獣の捕獲者ではなく、自然環境保全に貢献する存在と言えます。
自然との共存を目指しています
ヤクトでは自然の恵みである全ての命に感謝し、利益追求の為の無用な殺生はしておりません。
自然とのバランスを考慮した捕獲スタイルを大切に、里山保全協力との両輪で野生動物と人間と自然との共存を目指していきたいと考えています。
広域連合の企画・シェアの精神の活動
人の都合により取り決められた、地図に引かれた市や町の境界線は自然界で生きる鳥獣たちにとって無関係なものです。弊社の狩猟場所は竹田市を中心としていますが、隣接する地域との連携、協業を行うことにより広域連合を行っています。これにより、鳥獣被害解決とジビエ普及の目的のために協力しあい、地域が地域をお互いに支え合う新しい狩猟スタイルの普及にも取り組んでいます。